時は戦国時代、天正伊賀の乱の頃。宇宙から飛来した未確認飛行物体が、織田軍が迫る伊賀の里近くの森に不時着する。伊賀の上忍はそれを織田の新手の武器と思い、3人の使い手たちを送り込むが、不時着した謎の物体から現れたのはエイリアンで、その鋭い牙と爪で仲間たちを八つ裂きにしていく！

未来を夢見る若い女性三人の生活を通して青春の懐疑、恋愛と結婚のモラルを描く。

波風ひとつない平穏な家庭で過ごしていると信じきっていた女子大生・桑原ゆみ子（芦川いづみ）は、友人から父に若い愛人がいることを聞かされ愕然とする。しかもあろうことか、愛人には父の子供までいると知り、愛人である相沢とも子（新珠三千代）の家を訪ねたゆみ子は、留守のとも子の代わりに弟の宗雄（石原裕次郎）に出会い、父ととも子が本当に愛し合っていることを知る。

田代史子は大学の後輩・佐伯亮太と再会した。奇跡的な再会は二人を急速に惹き合わせ、結婚と向かわせる。しかし佐伯には他人に言えない能力に悩まされていた。それは、幽霊が見えてしまうということ。幽霊が見えない史子との生活は徐々にすれ違い、破綻していく。

吉永小百合主演で贈る、日本アルプスを背景にした長野県松本市の高校を舞台に描く瑞々しい青春ドラマ。高校3年生の矢島貞子は質屋の娘。ある日の店番中、1ヵ月前の登山で知り合った高校生・田村邦夫が店に現れ、カメラを質に出す。

まじめだが優柔不断な新米の小学校教師・岡野。ママ友たちとの表面的な付き合いの陰で自分の娘に手をあげ、自身も親に暴力を振るわれていた過去を持つ雅美。最近感じはじめた認知症の兆しにおびえる独居老人・あきこ。とあるひとつの街に暮らし、さまざな局面で交差しながら生きているおとなと子どもたち。悩みや問題を抱えて生きる彼らが、人と人とのつながりに光を見いだし小さな一歩を踏み出していく。

伝統を重んじる女学校の転校生、寺沢新子（吉永小百合）宛に届いたラブレター。その手紙は新子に反感を持つ生徒が書いた偽物だったが、それがいつしか町全体を揺るがす大騒動に発展する。

和泉・山内の魅力コンビに、歌謡界人気絶頂の舟木一夫を迎えて明日に向って逞しく伸びゆく若人の夢と希望をファイトいっぱいに描く青春大作。

4年間、33人の女子学生の中で耐えてきた英文科の“七人のサムライ”―野坂、向井、浅沼、長沢、木村、川田、倉橋－は、いささかテレくさい思いで卒業式を迎える。なぜなら文学部にかぎって優等生は、作家志望で個性的な石田美枝子と、美しい葉山和子の二人の女子学生だったからだ。

若いトラック運転手とバスの車掌が友人たちに励まされて強く生きてゆく姿を描く。

戦後社会の不安は相次ぐ大事件－帝銀事件、平事件、国鉄整理－に絡む組合の不穏な動きなどて頂点に達していた。毎朝新聞社の宿直室で寝ていた社会部記者・速水卓夫は、警視庁詰めの記者・筧から行方不明の秋山国鉄総裁が轢死体で発見されたとの急報を受ける。複雑な政治的問題を孕む社会情勢から事件の真相は容易に判断出来ず、捜査当局の発表も状況報告という慎重ぶりだった。

ダイスの勝負が原因でやくざに兄と恋人を殺された天才的な賭博師・氷室浩次（小林旭）は、モノクロの楊とのカードの勝負で楊のイカサマが見破れず負ける。楊は国際賭博団マルコムの一味で、氷室は再度の対戦でイカサマを見破るが、彼の腕を恐れる国際賭博団の魔手が氷室に迫る。

回教国パンドラ王国の若い国王アブダラ三世は、野心に燃える賭博大学の“教授”に操られ、全ギャンブルを国営化し、その利益で世界支配を目論む。日本のギャンブル市場を獲得する上で邪魔なギャンブラー氷室を亡きものにしようと、選りすぐった三人のギャンブラーと親衛隊を極秘裏に日本に送り込む。

旭得意の憂愁のヒット・ソングにのせて贈る話題作。木枯し吹く港街に拳銃と恋が織なす激情の青春を描くアクション・メロドラマ巨篇。

１０億円の金塊をめぐって入り乱れる美女群とギャング団を敵に、秘密兵器を存分に駆使して暴れまわるシャープでスピード溢れる新アクション。

事故で会社を追われた極東航空の副操縦士・朝比奈隆は工事現場で働きながらも、空への憧れを捨てきれないでいたが、航空検察官事務所の宗方課長から声をかけられ、航空検察官として働くことになる。朝比奈は勤務まもなく、バンコクから密航してきた正体不明の女が空港で射殺された事件を担当する。殺されたのは香港で失踪したショーダンサーで、背後に大がかりな密輸組織があるようだった。

エンジンの故障で出航が延期され、久しぶりに横浜港へ戻ってきた1等航海士の杉は、少年院時代からの親友の浜崎が自殺したことを知る。浜崎の恋人だった美也子や妹のゆきこから当時の話を聞くうちに、杉は浜崎の自殺に疑問を持ち始める。

令嬢誘拐事件をめぐって、おなじみアキラの銀座旋風児が神出鬼没の大活躍を演じるシリーズ第4弾。

夜の津軽海峡を進む青函連絡船の暗い甲板に立って内地の灯をにらむように見つめている男・畑中英次。刑期を終え出所した畑中は、彼を陥れた高木が呉羽組の組長に収まり、畑中の恋人だった那美を情婦にしているのを知る。畑中は復讐に燃え、鉄火場で高木のイカサマ賭博を暴く。

戦後の日本に発生した数々の不可解な事件を背景に、政治の弱体からくる日本人の死の恐怖と一人の正義漢を熊井監督が堂々世に訴える。

深田は、ヤクザの弱味につけこみ、賭博を見逃す代わりに金をまきあげ私腹をこやす悪徳刑事。大島組の組長竜次はそんな深田の行為をみかね、その悪徳行為を署長に暴露するが、署長は警察の威厳を守るため事件をもみ消してしまう。あやうく処分をのがれた深田は竜次に激しい憎悪を燃やす。

社長令嬢との恋愛が理由でチャンピオンを賭けたタイトルマッチに敗れた過去を持つ山城英吉（三橋達也）は、自ら支配人を務めるクラブで、自身の苦い経験からチャンピオンになるまでは恋愛禁止を掲げながら、自分の果たせなかった夢を無名のボクサー、夫馬俊太郎（石原裕次郎）に託す。

昭和18年、戦局はすでに日本の不利に展開し始めていた。学徒動員で、軍需工場で働く浜村真吉(杉良太郎)は、次々と志願していく友人達を見てじっとしてはいられず、父の戦死の報をうけた後、母や恋人の三保(和泉雅子)を残し、学友の田川(三ツ木清隆)や内藤(藤竜也)とともに土浦の海軍航空隊に志願する。

元禄14年、勅使饗応役に任命された赤穂藩主・浅野内匠頭は、指南役の吉良上野介の度重なる嫌がらせに堪忍袋の緒が切れ、江戸城中の松の廊下で吉良に斬りつけるという刃傷沙汰に及ぶ。内匠頭は切腹、浅野家は断絶を命じられ、大石内蔵助ら家臣たちは城を明け渡す。浪士となった彼らは、敵や世間の目を欺きながら、仇討ちの機会を窺う。

社会問題化しつつある最近の少年犯罪を、厳しい受験戦争から次第に非行化してゆく少年たちの実態を通してドキュメントに描く異色問題作。

元刑事の島地（石原裕次郎）は暗黒組織に乗り出した。ある日、関東共栄連合会会長の妾が、潰された組の生き残りである唐沢（渡哲也）に誘拐される・・。それを知った島地は、そ知らぬ顔で5000万で彼女を奪回する話を会長に持ちかける。

ギターをひっさげ信州路をさすらうギャンブラー旭。いかさま賭博師を追って展開する凄絶の対決は娯楽アクションの醍醐味を満喫させる。

その昔恩義を受けた箱田屋の音松親分が殺されたと聞いて、村次が恋人の加代と一緒に帰郷する。箱田屋は落ちぶれて見る影もなく、村次は仇の大寺勘造を襲うが、この一件で投獄される。一方、村次の闇討に怒った大寺組は加代を攫って拷問にかけるが、村次の宿敵に助け出される。

愛欲と偶然が交錯した巧妙な完全犯罪。スリルとサスペンスにみちた江戸川乱歩のベストセラーズ。

長く鋳物職人の町である埼玉県川口市には、鋳鉄溶解炉キューポラや、こしきが林立する。職人気質一途にこしきを守る炭たきの辰五郎がつとめる工場は、今年二十歳の塚本克己を除いて中老ばかり。それ故に、大工場に買収されると、辰五郎ほか三人の職工は職を解雇されてしまう。

莫大な借金を背負った３人の借王－シャッキング－安斉　満＜ひかり銀行大阪中央支店次長・借金１１億円＞、水沼正三＜大阪府警浪花南署警部補・借金不明＞、森下怜子＜高級クラブのママ・借金１億円＞たち。彼らが仕掛ける大胆不敵な詐欺計画は、痛快な騙しのテクニックで世の悪党どもを小気味よく切ってきた。シリーズ5作目の今回、彼らが騙す相手はなんと国家機関！

哀川翔主演の人気金融アクションシリーズ第6弾。大手信用金庫の役員が"伝説の相場師"と言われた男・内藤を利用し不良債権のもみ消しを目論む。相場の世界から足を洗おうとしていた内藤を使い捨てるそのやり方に怒りを覚えた借王たちの逆襲が始まる。

システム金融の罠に陥った安斉の義兄・孝夫が、このままでは店を乗っ取られ、自殺もしかねない状況。怜子の後輩・美由紀が、この事件に関わっているらしく、全てを裏で操るのはシステム金融業界に悪名を轟かせる向井。水沼が合流し、向井たちに対する壮大な詐欺計画がスタートする。

神戸の夜。キャバレーから兄貴分の辰吉と連れ立って外にでた立花組の正夫たちを狙って、一発の銃声が発射される。間一髪避けた正夫だったが、辰吉は銃弾に倒れてしまう。犯人は意外にも同じ立花組の幹部立石だった。

法律に夢を持ち、昼は東亜電力に勤め、夜は城南大学で学ぶ勤勉な青年・康夫と、法律事務所に勤める母・奈津江。二人が住むアパートには、康夫の上役・櫟係長一家も住んでいた。ある時、東亜電力は汚職の摘発にあい、専務の五十嵐は櫟に罪を背負うことを引受けさせる。そして、康夫は櫟が警察に拘引される際に預かった手帳から会社の大きな汚職を知る。

幾度となく映画化された尾崎士郎原作による名作「人生劇場」を、竹脇無我、田宮二郎、渡哲也、高橋英樹の豪華キャストで映画化。男同士が共に歩む任侠道、そこに絡む義理と人情、ロマンなど、時代を超えて生き続ける男たちの姿を描き出す。

やくざ同志の対決に敗れ、復讐を誓った三人の流れ者。久々、黄金コンビ旭・錠が放つ鮮烈、豪快な日活アクション巨篇。

小林、高橋、杉の新トリオが豪快に斬りまくり、暴れまくる仁侠ものに、捕物帖的なスリルと意外性を盛り込んだ娯楽仁侠アクション大作。

うす汚ないバーで酔客と酒を飲み、ヤケクソで女給のハイヒールをかっぱらう十五歳の若枝（和泉雅子）と、東京で仕事に失敗し、職安通いの空虚な毎日を送る二十一歳の三郎（浜田光夫）。暗く陰うつな北陸の空の下、幼ななじみの二人は金沢の映画館前で再会する。

貨物船「海洋丸」の出航前夜、波止場で機関長が殺されるが、犯人不明のまま、海洋丸は新入り千吉（裕次郎）と佐々木（三国連太郎）を乗せて海へ出る。

日本アルプスで山岳写真家・牧戸次郎（石原裕次郎）が雪崩に巻き込まれ遭難し、次郎の兄で流行作家の一郎（金子信雄）は恋人である有馬寿々子（北原三枝）の家でそれを知る。３日後に捜索隊によって救助された次郎を徹夜で看病する寿々子は、彼の優しい眼差しと気丈さに心惹かれていってしまう。

東京から赴任してきた青年教師・南条（南條豊）は、明るい人柄で生徒たちの人気が集めるが、清水巴（山口百恵）だけは反抗的な態度を捨てずにいた。そんな折、運動会で巴と南条が目かくし競争にコンビで出場するが勢い余って来賓席に飛び込み、巴が気絶してしまう。

十一代将軍、徳川家斉の時代を背景に、現代の秘密警察、もしくは特命刑事とも言うべき存在の「隠密同心」たちが、幕命をおびて変装、潜入、囮など様々な手段を駆使しながら、探索や事件の裏にはびこる江戸の悪を斬り捨てていく痛快時代劇。

江戸北町奉行遠山金左衛門の長男・金四郎は遠山家の家督を継ぐ身であるが、継母・房江に出来た新之助に家督を継がさせようと考えた末、自分は家出して心苦しい日々を送る。表面的には勘当しても、毎日金四郎のことを気にする父・金左衛門と継母・房江の夫婦はある夜、別々に金四郎の様子を探りに行く。

釧路から上京した高校3年生で優等生の有島佳と、成績最下位で二浪している桑田敦夫のふたりは、鎌倉の海岸で暴走族のリーダーと決闘する森本英介を目撃し、それを真似して海に入った心中ごっこが思わぬ顛末を巻き起こす。

賭博の名手である原田謙司（小林旭）は、暗黒街の賭博を左右していたが警察につかまり、刑期を終えて母親と恋人の待つ故郷・高知に向かうが、帰郷すると恋人の春江（浅丘ルリ子）は重ねた借金のためにヤクザの北村（内田良平）との結婚を迫られていた。

清水次郎長が、遠州の大親分・黒駒勝蔵を相手に、秋葉の火祭りの夜に大暴れ、黒駒一家を散々な目にあわせて、ここに清水一家の誕生という、痛快無類な時代劇。

文化放送の人気番組連続放送中のコメディの映画化。豪華キャストで彩るフランキー、ブーチャンの喜劇コンビの第3弾。

日本海の波が打ち寄せる山陰の浜辺で、一人の女が命を断った…。7年後の今、その激しくも狂おしい熱情を讃え美しい供養が営なわれる。浜の男拓治（伊丹一三）が初めてきよの（浅丘ルリ子）に会ったのは、13歳の時であった。やがて水産学校を卒業した拓治は再会したきよのに、神秘的な美しさを感じる。きよのは山奥にある平家集落の娘であったが、二人の愛情は古い因習を破って結ばれる。

港を支配する悪徳の影に、最愛の者を失った若い沖仲仕の悲劇を通して暴力への激しい憤りを描くアクション大作。

若い後妻を持った父親の勇造（伊藤雄之助）を気遣って、高村家の由紀（浅丘ルリ子）、しずか（吉永小百合）、チエコ（和泉雅子）の三人姉妹は、東京へ嫁いだ長姉・早苗（芦川いづみ）のところへ家出をする。年頃娘三人に突然飛び込まれた早苗と夫・宏一の生活はかきまわされ、しぶしぶ貯金の一部を出してアパートを借りてやり、小さなアパートで三人姉妹の生活が始まる。

私生児である江波恵子(吉永小百合)は、数学教師の間崎(石原裕次郎)に男性としての興味を抱き、その好奇心と情熱をぶつける。しかし間崎は同僚の橋本(浅丘ルリ子)に好意を抱いている。ある日恵子が妊娠したとの噂が流れたことから、3人の関係は微妙なバランスを崩していく。

大正末期。上州富河原一帯に勢力を張る芝寅一家は次々と縄張りを荒らされ、ついに敵対する高安一家に、銭山（青木義朗）と、直二郎（高橋英樹）、そして満洲鉄（小林旭）が殴りこみをかけるが、逆に高安の襲撃を受け、全ての責任を負った直二郎は警察に自首する。そして数年後に出所する直二郎は、以前とまったく変わった状況に怒りを覚える。

ジャズ喫茶で人気を呼ぶ岡辺（沢本忠雄）、川添（川地民夫）は、かつての名トランペッター、旗孝一郎（宇野重吉）からトランペットを叩きこまれる。ある日、二人が踊り子の楽屋で“流しの旭”と呼ばれるチンピラと喧嘩するが、その後その男が旗の一人息子の旗稔（小林旭）と聞かされる。

カラッと明るく、そしてちゃっかり短大出のお手伝いさん吉永が捲き起こす現代のユーモア。魅力コンビ浜田と共に画面いっぱいに描く青春大作。

東京下町の工場地帯を舞台に、ピカちゃんの愛称で親しまれる看護婦・ひかる（吉永小百合）、工員で夜間学校に通う勝利（浜田光夫）、新入り運転手の留次（橋幸夫）が恋の三角関係を繰り広げる。

次郎長一家が伊豆の天城で大暴れ！島破りの吃安を救う男の心意気！「秋葉の火祭り」に次ぐ次郎長遊侠伝の第２弾。

昭和初年頃の深川を背景に、義理と人情の世界に浮沈する二人の青年の宿命的対決を描く。

高級レストラン・銀座貴族の出現を腹に据えかねた銀座若旦那会のメンバーは総会議論後、この件を次郎に託す。次郎は大磯の一本槍鬼左衛門の智恵を借りようと、鉄夫を連れて大磯へ赴く。そこで次郎と鉄夫は、海岸で暴漢に襲われている春子と静江を助ける。二人が神戸のやくざから逃げ出して東京へ行く途中と知った翁は、国会へ行って労働大臣に職を頼んでやる、と息巻くが、驚いた二人は逃げ出す。一方、銀座貴族の開店は着々と進む。

朝霞たちこめる山あいの湖水に浮かぶ一隻のボートの中には、17、8才の少年と少女が寄り添って眠っているかのように横たわっている。その姿は死という暗い名を与えるには、あまりにも明るく美しすぎる。二人を死にまで追いつめたものは、何であろうか。

蓼科高原の農場で故人の善吉の研究を引き継ぎながら、その未亡人と娘と暮らしていた和夫は、街に出掛けた際に別荘地に訪れていたきれいなお嬢さんに出会い心惹かれる。ある日、ある日、和夫の小学校時代の同級生の進が、この別荘地に観光開発会社社長の息子として和夫のいる農場を買収しにやって来る。

北海道の北端・稚内の漁師の娘・みふねは、貧しさのため人買いの秋本に売られるが、途中で逃げ出したところを見知らぬ男・ジョーに救われる。秋本・みふね・ジョーの３人は運命の糸に結ばれ、やがてみふねの故郷・稚内で巡り会う。

双見部落草刈り隊のリーダー・そで子婆さんに連れられてきた18才のモヨ子は、リンゴのような頬をした明るく健康な乙女。そで子はモヨ子に“今年こそはいいムコを”と考え、大の仲良しのため子婆さんが連れてきた親戚の19才の真面目な青年・時造をモヨ子と会わせる。

ギターを抱え草原をゆく流れ者－渡り鳥の滝伸次は、一発の銃声とともに「こいつが趣味でねぇ」と拳銃をもてあそびながら近づいてくる殺し屋・太刀岡に出会う。ムッとなった伸次も拳銃を素早く引き抜くと、応えるように太刀岡の黒いソフトを射抜く－。

大学時代から友達の横山(石黒賢)と石田(嶋大輔)のふたりはOLの杉野洋子(伊藤麻衣子)に好意を抱く。洋子は横山のプロポーズを承けるが、心にふっきれない思いを抱く。そして結婚式場探しの後、一方的に体を求め命令口調の横山に怒りを爆発させる洋子はアパートを飛び出す。

深夜の墨田川畔で庶民経済会の前会長謀殺事件の犯人を追う梅沢刑事が殺害される。目撃者は小山田一郎という結婚間近のサラリーマンと、銀座旋風児の異名を取る二階堂卓也だのみ。卓也は梅沢刑事の遺した捜査メモから経済会に関係があると察し、得意の大芝居を打って出ることにする。

XXX年、ある事件によって人間がゾンビに感染し、日本列島は元人間であるゾンビと、生き残っている人間を壁で分離する。その事件に関係している母親によって父親を殺され、自らの心臓まで奪われた少女キカ（原裕美子）は、謎の組織により人工心臓を埋め込まれ、生きながらえる。キカは地獄のような日々を抜け出すため、仲間を守るため、そして母親に復讐するために、日本刀型チェーンソーを武器に、ゾンビ軍団との壮絶な戦いに身を投じる。

アクション映画部の女子高生たちが新作映画「ハイキック・エンジェルス」の撮影のため廃校にやって来ていたところに、誰もいないはずの廃校に大勢の男たちが侵入、あっという間に校門は封鎖され外部との通信も絶ち切られた。電話もネットもメールも使えないー。5人の女子高生vs100人の悪人たち。逃げ場は無い。さあ、どうする？

不治の病と烙印を押され、生涯の望みを断たれてからというもの死と逸楽にのみ身をゆだね、野良犬のように世を渡り歩く哀れな素浪人・平手造酒。半年前、千葉周作の師範代を決める山部幾之進との立合いに、先勝一本優勢だった造酒は喀血に倒れ、勝を譲った。数日後、路上で会った二人は剣を抜きあい、山部を斬った造酒は道場を破門される。

突如、10年ぶりに帰国した実の父をめぐって揺れ動く微妙な乙女心。しみじみとした父娘の情愛のなかに誠実な人生を追求する感動の文芸大作。

現代に生きる若い男女が、それぞれのエゴイズムから自分の穴の中に閉じこもりながら、人間の醜い闘争を繰り返してゆく人生の縮図を描いた、巨匠・内田吐夢が15年ぶりに古巣日活でメガフォンを取る文芸大作。

銀座で装飾デザイナー事務所を営む二階堂卓也（小林旭）は王徳宝（芦田伸介）という謎の中国人がキャバレー建設資金として大粒のダイヤを売りさばいているのを知る。香港に発った王徳宝の後を追った卓也は、王を殺そうとしている村越明子（浅丘ルリ子）と出会う。明子は、戦中に父を王の仕掛けた罠によって殺害されたのだった。

太平洋戦争中のすでに敗戦の色濃い頃、瀬戸内海の特別基地では若き“回天”特攻隊員たちは出撃に備えて連日猛特訓を行う。出撃を控え、故郷へと帰る中の一人、黒崎中尉（石原裕次郎）は、空襲で両親を失い、身寄りは兄だけになってしまった妹・洋子（芦川いづみ）と最後の別れを惜しむ。

大学生活に大きな希望を持った新入生たちの中のひとり、白川道子は親友のエリ子とともにW大学に入学し、万年大学生の小橋に誘われて“イタリア文化研究会"に入る。ところが小橋が楽器を全部質屋に入れ、部の運営に困り果てていた。そこでエリ子たちは道子を“園まりそっくりショー"に出し、賞金稼ぎを企てる。

名門女子高3年の間宮悠乃(浅野なつみ)は大富豪の令嬢で世間知らず。仲間うちでは貴重なバージンだがセックスの憧れと好奇心は人一倍強かった。そんな悠乃の前にウルトラの母が現われ、近々素敵な恋人との運命的な出会いがあり、その人に何もかも差し出すようにと諭され、「みんな、…みんなあげちゃうんですのね！」と目を輝かせる。

司馬遼太郎の『城を取る話』を石原裕次郎自らのプロデュースで映画化した戦国アクション。共演は日活映画初出演の中村玉緒。剣戟スター・近衛十四郎との対決シーンも見逃せない。

大正の中頃、浅草に根を張るやくざ大場と岩田が角芳の長屋を壊してデパートを建てようと知った木場人足の親方・江戸常は長屋の住民を思い、角芳に売らないように頼んだ。その帰り道、材木置場で江戸常は将棋倒しになった材木の下敷になり、そのまま息を引き取ってしまう。

野武士・佐久間正盛一味によって滅ぼされた更科輝隆の一子・太郎丸は、一夢仙人より妖術を授かり、”自来也”と名乗って復讐を開始するが、悪の妖術使い・大蛇丸が立ちはだかる。

宍戸が早射ちの名手でギャンブルに強く、女には目もくれない一風変った主人公を演じるスリルと痛快味にあふれた娯楽アクション篇。

横浜、神戸、香港を牛耳るボスを相手に、宍戸が得意の早射ちを見せる稼業シリーズ第3弾。

宍戸錠が二谷英明と名コンビを組む稼業シリーズ第2弾で、こんどは二丁拳銃の曲芸的な早射ちと鉄腕が豪快無比に炸裂する娯楽アクション。

魅力にあふれたガンマン錠が、大平原を愛馬に跨り疾駆し、友情、復讐、慕情の織りなす波瀾万丈の西部調アクション巨篇。

赤西蠣太は白石の殿様（片倉景長）の命を受け、伊達兵部の悪事を暴くため屋敷に潜入する。悪事を暴くための密書が大方完成したところで白石に帰ることになり、怪しまれずに辞める動機として、美しい腰元小江に艶書を送り、振られ面目がつぶれたところで暇をもらうことにするが、振られるどころか小江は蠣太を受け入れる。

娯楽よみうり連載、ＮＴＶ連続放送。全国少年の憧れのマト打撃王川上の半生記。スポーツファン必見の野球映画豪華版。

健、九、良二は愛に飢えた孤独な者同士。それぞれが懸命に生きようとしてた。だが、妾の子として生まれた健は大学入学を果たすが家族の態度は冷たく、どうしてもドラムが欲しい良二は新車を盗み、ハンドルを切りそこなって車を燃やしてしまう。運送店で働く九は良二の裏切りに我を忘れ、激しくぶつかり合うが、やがて二人は肩を掴み合って泣く。上を向いて歩こう、涙がこぼれないように…。

夏を海で過すため、友人たちと房州の別荘へ来ていた蘭子はある日、ヨットで遊んでいたところに沖で洋服のまま浮かんでいた青年に出会う。彼はピストルで撃たれ負傷した剛一という大学生で、故郷から東京に戻る船上で何者かに襲われた、海へ飛び込んで難を逃れたという。

秘術のすべてをつくしてマカオの賭博師を破ったアキラ！その賭博団から執拗につけ狙われるアキラ！いよいよ佳境のシリーズ第7弾。

戦争で右腕を失ってからは悪の世界に飛び込み、命知らずの男を殺し屋に仕立ててはボスに売りこむ石岡から、殺し屋になることをあっさり引受けた中田（赤木圭一郎）は、女給の千加子を襲ったギャングを殴り倒した後、射撃の腕に磨きをかけていく。

対立する三つの組の争いの渦中に生きる二人の男の恋と義侠と宿命の対決を描く。

消えうせた１０００万円を追って、私立探偵志津野一平が嬌声の地獄街を衝く、スリルとサスペンスの痛烈篇。

伊豆を旅していた学生の水原（高橋英樹）は、旅芸人の一行と知り合い、道中をともにしながら一行の中の少女・薫（吉永小百合）の初々しさに惹かれていく。

美大に入学することを夢見ながら看板屋で働く明男はある日、街で雨宿りをしている美しい少女を見かけて恋に落ちる。少女が去った後にはマスコットが落ちていた。明男は看板屋の主人・文太の家の二階に住みながら絵の勉強をしていたが、高校時代の友人・健次に再会したことで、彼の家に引っ越すことにする。

旭のヒット曲を主題としたムードアクション、サーカス乗っ取りを企むボスに挑み見事なヘリコプターブランコ乗りを見せる旭のサーカスもの。

1948年1月26日、白衣を着用し「防疫班」の腕章をした東京都衛生課員を名乗る男が、行員16人に青酸化合物を飲ませて12人を殺害。無惨な大量毒殺事件は、テンペラ画家:平沢貞通被告が逮捕され、死刑確定する。拷問による自白、被告の精神疾患や証言の不明瞭さに加え、謎の「名刺の男」、731部隊、GHCの介入など、様々な背後の動きとともに、事件は闇の中に迷走する。

時は徳川十一代将軍家斉の御世、文化・文政と呼ばれた華やかな時代。仏性寺の住職・日啓の娘お美代は、直参旗本・中野清茂に養女として迎えられ、幸せな日々を送るが、中野はお美代に大奥行きを命じる。中野は大奥お年寄・花沢と情を交わす間柄で、中野家から将軍付中臈を出すことを目論んでいた。

東北の寒村から上京してきた初は、中流家庭の加治木家の女中として一生懸命に働き、家中から嫌われている次男の腕白小僧・勝美を変える。拾ってきた仔犬を母親に内緒で飼う勝美の手助けをした初に肉親以上の信頼を寄せる勝美は、やがて学校で“女中ッ子”と冷かされるようになる。

信吾は東京の競馬場で隆次を見つける。隆次はオリンピックで金メダルを獲得したボクサーで、未来のチャンピオンと騒がれながらも突然失踪し、彼の面倒を見ていた浅吹教授をショックで死に至らしめた男だった。

北アルプスを登山中に不良学生に襲われそうになった今日子（北原三枝）は、間一髪のところを二人の北大生に助けられた。その一人、颯夫（石原裕次郎）は、父のいる羽根田工務店に就職を希望していたが、何故か父はライバル会社の和泉建設を勧める。その帰り道、颯夫の目の前で土門技師が墜落死する。その技師の妹が山で助けた今日子だった。

組織が解散し、一匹狼となった哲は、以前は立花組が仕切っていた新興都市K市に現われる。立花と腹違いの兄弟である哲は偶然出会った人なつこいゲバ作とともに、立花組を仕切る矢東会に挑戦する。

昭和初期、新興財閥・伍代一族は満洲への進出を画策し、軍部との癒着を強める。やがて関東軍は張作霖を爆殺し、そして柳条湖事件によって満洲事件が勃発。時代が暗黒の闇へと向かう中、伍代家のみならず無数の人々が、不吉な暗黒をはらんだ運命に翻弄され、その渦に呑み込まれていく。

満州国を建国してアジア侵略を進める日本軍部と抗日パルチザンの戦闘が激化する中、伍代財閥は大規模なアヘン密売に手を染める。そんな中、五代家の次男・俊介（北大路欣也）は人妻・温子（佐久間良子）との恋に走り、次女・順子（吉永小百合）の愛する耕平（山本圭）は反戦運動に身を投じる。

昭和12年12月の南京大虐殺をはじめ、日本の中国侵略戦争が激化していく中、伍代家の次女・順子（吉永小百合）と秘密裡に結婚した耕平（山本圭）は出兵し、そこで日本軍の非道な実態を目の当たりにしながらも、身をもってあがない続ける。一方、伍代家の次男・俊介は戦場の第一線に身を投じ、やがてノモンハンでソ連軍と熾烈な戦いを繰り広げる。

「みんな月でした。がまんの限界です。さようなら」ある日、そんな謎だらけの手紙を残して妻が失踪した。橋梁設計士の諏訪は冴えない四十男。すべてを失った諏訪は、チンピラの義弟、彼を愛するソープ嬢と共に妻を探す旅に出る。

関ヶ原の戦いに敗れた新免武蔵は故郷の宮本村に帰るが、関所破りの罪で追われ、山中へ逃げ込む。そんな武蔵に、沢庵和尚は救いの手を差し伸べるが…。

「尊王村塾」に次ぐ稲垣浩監督作品。原作は吉川英治の大衆小説。宝塚少女歌劇の宮城千賀子が入社第1回出演。

ヤクザ同士の殺人事件で、兄・太郎の身代りで逮捕された次郎は、入獄中に太郎が何者かに殺された事を知り、刑務所でむなしく過ごした5年間の青春、兄の仇を討つために執念を燃やす。

太平洋戦争末期。本土決戦を目前に、日本軍は米軍の進撃を食い止めるため沖縄に前線基地を置く。 米軍が日に日に日本軍を倒し、沖縄は空襲や爆撃を受けて島が燃えてゆく中、ひめゆり学園の生徒たちはいかにして生き残るのか。

弁護士志望の正彦は、深夜にハイウェイをもの凄いスピードで飛ばす車を助ける。ハンドルを握っていた美紗緒はお礼を言い、正彦を家まで送り届けようとするが、チンピラに車を囲まれる。正彦の機転で美紗緒を逃がすことは出来たが、正彦はチンピラ連中にバーへ連れていかれてしまう。

香り高く、豊かな抒情性とヒューマニティをおりまぜて、美しくも哀しい悲恋物語を描く芸術祭参加の文芸珠玉篇。

昔から絹織物の町として有名な新潟県十日町は今や機械織りが町を支配し、手織り職人の生活は苦しかった。高校卒業後は手織り職人の父を継ぐことになっている海彦は、ある日、通学中に一人の可憐な女学生に心を奪われ、毎日の通学列車で彼女に会えるのを楽しみにしていた。

舞台は横浜。18歳のユカ（加賀まりこ）は、初老のパトロンと同世代の恋人を持ち、誰にでも体を開くが、キスだけは決して許さない。そんなパトロンとの逢瀬はいつも月曜日だった。

八ヶ岳麓に果てしなく続くユートピア農園には、室戸米次が23年間に渡って荒野を切り開いて作った室戸農場が広がっている。体が衰えてきた米次に代わり、父の代わりを務めている息子の謙作（石原裕次郎）には千恵子（浅丘ルリ子）という恋人がいた。そんなある日、佐久平の駅にこの土地には似つかわしくない和服の女・宇津蕗枝（北原三枝）が降りた。彼女は夫がダム工事の汚職事件で逮捕され、それに耐え切れずに死に場所を求めてきたのだった。

相撲の世界で、ただひたすら土俵への情熱と誠実さをもって生き抜いた大豪名寄岩の汗と涙の輝かしき半生記を描いた野心作。

自分を狙う敵を避け故郷を離れ、人の情に生きながら、襲い掛かる無法と戦って、相手を倒す男の義理と人情の物語。

霧の濃い湖岸で絵を描く石崎秀夫は、杉山恵子と名乗るファッションモデルを救う。湖での撮影中に突然襲ってきたカメラマンを突き飛ばし、そのまま気を失なったという恵子を元気づけていた石崎は、彼女の病身の母親と二人だけという淋しい生活を知り、いつしかある感情を抱きはじめる。

話題のヒットソング、北帰行のメロディにのせて雄大な北海道を背景に唄って暴れるアキラの魅力を遺憾なく発揮する渡り鳥シリーズ第8弾。

渡り鳥シリーズ第4弾。会津裏磐梯高原に降り立ったアキラの渡り鳥が温泉の元湯権を狙う悪ボスを倒して飄然と去る娯楽活劇篇。

対決するやくざの組織に灼熱の正義感を叩きつける渡り鳥アキラ。風光明媚な四国高松を背景に織りなす絢爛の渡り鳥シリーズ決定版。

渡り鳥シリーズ第6弾。東南アジア大ロケを敢行。バンコックを中心に渡り鳥旭と好敵手宍戸錠が、秘宝をめぐって対決する豪快雄大の活劇巨篇。

渡り鳥シリーズ第7弾。こんどは異国情緒豊かな長崎、雲仙地方にロケを敢行し、小林旭得意の早射ち、鉄拳を心ゆくまでみせるアクション篇。

ヤクザの抗争で恋人の利子を失った氷室は、二度とダイスを持たないことを誓う。町の議員の娘・杏子と賭博屋の政は、この町の賭場でひと儲けしようと誘うが氷室は断る。町ではレストラン・ハウスを経営する利子の姉・咲江が町のボス・延岡の乾分に嫌がらせを受けるのをみかね、氷室は乾分たちを連れだし殴り倒すが、巧名心にかられた政の口から、氷室が名だたるダイスの名人であることが知れ渡ってしまう。

広島の印刷工場で働く青年・幸雄は、親友のいたずらで、レコード店に勤める和江と交際を始める。しかし二人が幸せの絶頂にいるとき、幸雄の原爆症の症状が再発してしまう。

互いに片親だけで育てられた高校３年生のとみ子（吉永小百合）と重夫（浜田光夫）。彼らは多感な青春時代に親同志の交際を経て、やがて結ばれるまでを経験する。

有料駐車場に勤める政行（高岡健二）と幸枝（秋吉久美子）は、アパートで同棲生活を送る。理由をつけて居候を決め込む中年男（長門裕之）が出現したり、子どもを出産したりする日々を送るふたりは引っ越しを繰り返す。そんな東京の片隅を放浪する生活の中で、幸枝の精神が徐々に異常を来たして行く。

吉永・浜田の純愛コンビが、長期オランダ・ロケを敢行、異国オランダで堅く将来を誓い合う日活初のヨーロッパ純愛ドラマ大作。

クリスマス・イブに石見産業社長が何者かに殺害され、犯人は逃走。そのニュースを飛行場の事務所で聞いていた遊覧飛行機の副操縦士・石田（石原裕次郎）は八丈島の子供へ破傷風の血清を届けるために、特ダネを狙う女新聞記者・弓江（中原早苗）と若い紳士・大橋（二谷英明）と一緒にセスナ機に乗り込む。やがて、逃走中の殺人犯が大橋だと分かり、石田の命をかけた闘いが始まる。

渡り鳥シリーズ第3弾。マイトガイ旭が佐渡の荒海を越えておけさの島で大暴れする痛快娯楽アクション篇。主題歌コロムビアレコード。

渡り鳥シリーズ第5弾。北海道釧路、網走、阿寒湖、摩周湖とギターかかえて大暴れするマイトガイ旭の活劇巨篇。

暴れん坊シリーズ第2弾。小林旭の通称「銀座の次郎長」が得意の鉄腕で銀座八丁を暴れまくる明朗アクション。

暗黒街を舞台に、決して相手を殺さず、利き腕を打ち砕く抜き射ちの名手・竜二（赤木圭一郎）は、偶然見かけた麻薬中毒の弟分を救け出すために、同業者“コルトの銀”と死闘を繰り広げる。

抜き射ちの竜は、恋人・房江を殺した黒木一味に復讐した後は姿を消していたが、暗黒街のとりことなった義弟の健次を救うため舞い戻って来る。しかし健次のアパートで待伏せていた黒木一味に脅迫され、コルトのジョウに救けられたものの高級アパートの一室に監禁されてしまう。なんとその部屋の中には、いま世間を騒然とさせている水原興業幹部の死体があった。

今はさびれた或る織物都市の高校生たちが、旧習をぶちこわし、学校と町に健全な空気をもたらす努力を描く。

恋愛も、友情にしても、すべて計算にもとづいて成り立つと考えていた竜哉は、遊び仲間と銀座で英子達三人を誘い、竜哉は英子を独占する。だがその後、竜哉は英子を愛することに敗北を意識する。

鬼怒川温泉で盛大に行われている日東電機工業のお得意様ご招待新年宴会では、芸者衆がずらりと並び、日東電機の社員たちは紺のハッピ姿でサービスにつとめている。酔って踊っている大取引き先の畑田商会社長・畑田元十郎は酒癖が悪く、宴会前には菱山総務部長が社員を集め、特に注意するよう申し渡していた。踊り終えた畑田社長は、畑田商会と並ぶ大取引き先の矢部商会社長令嬢・美沙子の席に腰を下ろすと、彼女に絡みだす。

久しく泰平が続き、退屈する私立探偵・志津野一平は、助手の秀子から“セミョノフの金塊”にまつわる興味深い話を聞く。帝政ロシア崩壊で日本に亡命したセミョノフ将軍が再起の資金に持参した金塊が何処かに埋めてあるという話を半分聞き流しながら一平は外出し、大賀真紀子という依頼人から失踪した父・慎吾の捜索を頼まれるが、慎吾が旧関東軍参謀であり、セミョノフ金塊事件の秘密を知る旧関東軍関係者が最近帰国したという秀子の話と思い合せた一平は、不審に思う。

三州の滑川町に勢力を張る福吉一家と、圧倒的な人数を擁する山辰一家が衝突する中、堅気の舟大工として小田島の下で働く清二郎（高橋英樹）は福井吉蔵親分の助っ人にならざるを得ない。だが、清二郎と相思相愛ながら誤解がもとで結ばれなかった吉蔵のひとり娘の昌江（松尾嘉代）はそれを喜ぶ。

貧乏浪人・浅井礼三郎は、長屋の隣家の娘・お春と恋仲だったが、他に二人も礼三郎に想いを寄せる娘が。そのおとみと藤尾はどちらもゆずらず、皆が集まれば喧嘩が絶えない。ところが峯沢丹波守という陽気な殿様がお春に一目惚れし、お屋敷へ差し出すよう申しつける。お春の父はそれを断わるが…。

幕末の血風吹き荒ぶ歴史的転換期の京洛の巷を舞台に、自由の狼火を掲げて混濁の世を斬る必殺剣！新国劇総動員の本格時代劇。

自分が妾腹だと知った青年が、実の母が異母妹の家庭教師と同じアパートに住んでいることを知る。彼は実の母に近づくが……。

音楽の才能溢れる鉱子（吉永小百合）は、音楽大学の入学金を貯める為にアルバイトに励んでいたが、国際交響楽団のクラリネット奏者だった父、道一（宇野重吉）が盗難事件の濡れぎぬを着せられて退団し、今では心臓を悪くしてクラリネットも吹けなくなったことを知り、すべての貯金を父を助けるために使う。

山村に育った良夫と玄一は、高校卒業後に横浜で船乗りになることを夢見る親友同士。先に横浜へ出た玄一の後を追って良夫も横浜に来るが、玄一が乗っているはずの船は見つからず、おまけに有金全部を盗まれてしまう。そんな困っている良夫を、かもめ丸の船長・田山とその娘みどりが助ける。

熱血アキラの怒りに燃える男の意気地とせつない乙女の恋を日本三景の一つ松島を背景に描くアキラお得意のムード・アクション大作。

荒々しくも雄大な自然が広がる伊勢湾の小島に生きる若い漁師（浜田光夫）と、アワビ取りの海女の少女（吉永小百合）とのういういしい初恋が、小島の漁村を舞台に始まる。

「どんな障害でも越えてくれる人こそ私の恋人」というヒロインの言葉を真に受け、ザ･スパイダースの7人が横浜から東京へ歩き出す！交差点もビルも警察も彼らを止めることができず、ハチャメチャな行進はさらにエスカレート！エンターテイナーとしての魅力が満載の痛快爆笑ストーリー。

商船学校で学ぶ西条英司(西郷輝彦)と、結婚式を前にしたチノ(松原智恵子)の兄妹は、十数年前台湾で別れたきりの母がきっとどこかで生きていると信じていた。チノの婚約者で英司の先輩・渡瀬哲(川地民夫) から結婚式の準備を理由に次の航海を頼まれた英司は台北に渡り、華琴(汪玲)、彩虹(光川環世)の姉妹と知り合い、西条一家の戸籍台帳をみつけ出したがそこには…。

歌謡界の西郷輝彦と映画界新人の渡が剣道選手権をかける闘志の激突と、友情をからませて贈る痛快青春歌謡アクション。

関東大震災前の浅草日本座で踊り子をしている麗子は、人気スター・山上に助けられながら厳しい稽古に励んでいた。1年が経ち、山上と画家志望の青年・ポカ長は麗子をオペラ歌手に育てようと奔走する。

仮釈放で出所した西神勇次を、直と名のる青年が出迎える。直は、密売に失敗して奪われた、時価三千万円のマリファナと相棒の修平を取り戻すよう依頼する。調査するうち、友愛互助会と殺し屋サソリが浮び上って来たが、そのとき修平の服をまとった血にまみれたマネキン人形が届けられる。

自分が妾の子だと知る伸次（裕次郎）は斜に構えた青年だったが、女子大生のたか子（北原三枝）が妹の家庭教師として現れたのを契機に、次第に本当の自分を取り戻していく。

明るい学生生活を送る女子大生・のぶ子。その青春には、仲間・友人たちの成長過程と共に、浮気、親子の問題、学生結婚の問題、女同士の友情など様々な問題が絡む。

元禄7年春、江戸・八丁堀。長屋の住人・中山安兵衛（阪東妻三郎）は、腕がめっぽう強く、長屋では「先生」と呼ばれる人気者だが、いつも飲んだくれ、喧嘩に明け暮れる毎日を送る。ある日、安兵衛が苦手とする叔父・菅野六郎左衛門（香川良介）は、村上庄左衛門（尾上華丈）との剣道におけるトラブルから、江戸郊外・戸塚村の高田の馬場で果し合いをすることになってしまう。

とある小藩に伝わるこけ猿の壺には、先祖が埋め隠した百万両のありかが塗り込められていることが判明するが、壺は先日江戸の道場屋敷に婿入りした主人公・丹下左膳の弟・源三郎が知らずに持って行ってしまっていた。やがて、その壺は道具屋を介して少年・安吉の金魚入れとなる。

妖刀乾雲・坤竜の二刀を狙う隻眼隻腕の怪剣士丹下左膳、小野塚鉄斎を斬り乾雲を奪い更に坤竜を求めて起す一大乱戦。

相離れると互いに呼び合う乾坤二ふりをめぐり、大岡越前の登場も相まっていよいよ卍巴の血戦が展開される乱闘篇。

乾雲をひっさげて、坤竜を求める剣鬼左膳が辿る剣の道、愈々大詰に血の雨が降る丹下左膳完結篇。

人との接点を避け生活している靴職人見習いの韓国人青年・レオンは、ある日の昼、公園のベンチに酔っぱらって寝ている女性・ソナに絡まれるが、何故か彼女のことが忘れられなかった。レオンと同じ店で働き、彼に思いを寄せる日本人女性・小風。そしてソナの折れた靴を修理に出しに店に現れるサンス。サンスはソナの彼氏・ジウと共に日本語学校に通っていた。日本語学校の講師・加奈子は、車いすの生活をしている荒川という男と付き合っていたが、ジウは密かに加奈子に思いを寄せている。荒川が車いす生活になった事故に、レオンは少なからず関係していた。7人の男女のそれぞれの想いが少しずつ絡み合い、それぞれが一歩踏み出したときに物語は思わぬ方へ進み出すー。

定年も近い人事課長・桐野省三には、早くに妻を亡くしてから男手ひとつで育て上げた娘が三人いる。長女の直子はサラリーガールでありながら株で利潤をあげる才女型、次女のマキはテレビディレクターという仕事に情熱を傾ける男勝り型、三女の桃子は女子大生でスポーツ万能というお転婆型。そんな娘達は、父親の誕生日に見合いさせることで衆議一決する。

謎の失踪をした三人の若い日本女性、真昼の銀座で起こる連続殺人に挑戦する旋風児アキラの闘魂を描いた痛快娯楽アクション巨篇。

死刑囚の岡本は刑務所に護送される途中で逃亡し、ボス片桐を訪ねようと東京へ戻る。以前、岡本が片桐組の幹部だった際に彼は資金づくりのため、組員の権藤らと共に横浜の保税倉庫から巨額のダイヤを強奪したが、このときに権藤は警備員を射殺してしまい、事件後に権藤は白坂、三上を抱きこんで岡本一人に殺人、強盗の罪をなすりつけた経緯があった。そして今、岡本は復讐を誓って片桐組を訪ねる。

ありとあらゆる悪の花が咲く街の裏々、活気みなぎるここはＹ新興都市。旦那、シャネル、パラポラ、六段、忍術と奇妙な名で呼び合う五人の男たちは厄介ものの刑事たち。彼らはポケットに一枚の写真をしのばせていた。4年前、新聞記者と称する男が、この街の悪徳ボス・大熊の女を利用し、彼の悪事を調べあげを作った一冊のノート。この記者こそ、旦那たちが捜している写真の主・飯塚刑事なのだ。

大学生の高野誠は入院先の病院で小島道子と出会う。その後、道子の病状は悪化し顔半分を失う手術が必要となる。誠の励ましに道子は手術を決意し、大手術の果てに顔を半分失うが、様態は安定し、元の明るさを取り戻そうとする。

東京湾をのぞむ臨海副都心。クリスマスに遊びに来た森田ミツ（酒井美紀）は、沖縄出身の青年、吉岡努（渡部篤郎）と出会い、二人は結ばれえる。しかし、愚鈍なまでの人の好さを見せるミツがうっとおしくなった吉岡は、ミツの前から姿を消す。母に棄てられた彼は女性を信じられず、深く関わり傷つくことを恐れていた。

東京下町の中央卸売市場で、明るく陽気で人気者の藤崎ミツ子は、大学の水泳のホープ。連日猛練習をつづけるが、祖父の源造はミツ子が水泳選手になるのを極度に嫌う。親代わりの祖父の猛反対を押し切れないミツ子は、祖父に気づかれないように市場の仕事をしながら密かに練習に打ちむ。

関東松文字組の組長・松山大三を刺殺した罪で18年の刑期を終えた巴組親分・平戸寅次郎は、仁義を切る為に松文字組を訪れる。しかしそこにはかつての松文字組の姿はなく、大三の長男・良多がもとの巴組の舎弟で現在、難波田組を襲名している吉野の乾分になり、次男・健次はサラリーマンに、三男・三郎は音楽学校に通っていることを知り、世の移りかわりの激しさに驚く。

風光明媚な瀬戸内海の小豆島とエキゾチックな港町、神戸を背景に、明日への希望とたくましい愛情に生きぬく若人の姿を美しく描いたドラマ。

映画界最大のホープと注目されている高橋英樹の話題作。暗い過去を捨てて今日を闘い、明日に生きる熱血の男が、敢然、悪に対決する激情篇。

きどった調子で観光客に説明していたバスガイド嬢が、どこからか走ってきた玩具の自動車に足をとられて派手にひっくり返り、そのことで彼女の友達でチャキチャキの下町娘・いさみはカンカン。犯人は老田玩具株式会社の中部周平と同僚の紺屋小助で、二人は周平の作った玩具をテスト中だった。

麻薬密輸団を背景に、火を吐く拳銃片手に私立探偵・志津野一平が縦横無尽に暴れまくる活劇娯楽篇。

硝子工場に勤める桑野蕗子は、停年を間近に控えた父、母、高校生の弟の四人暮し。長男は結婚後に豪壮な邸宅住まい、次男は姉さん女房とアパート暮らし。三男は3年前に遭難し、姉は夫と姑と一人娘の4人暮らし。蕗子の目下の悩みは父親の停年問題。そこで父の誕生日に両親の生活費について相談して貰おうと、蕗子は兄姉たちの家を訪問して廻る。

恋女房と別れて闇から闇へと人生の裏街道を辿る淋しい男の姿の中に、愛情の美しさと尊さを描く、長谷川伸原作「暗闇の丑松」の映画化時代異色作。

流れ者シリーズ第1弾。マイトガイ旭の元麻薬取締官が御神火燃える大島で麻薬ボス相手に大暴れするスペクタクル活劇。

すでに日本不利の戦局でも、少年たちが海軍飛行予科練習生に憧れる昭和20年。吉武一（長門裕之）ら予科練習生たちは入隊以来初の家族面会の日を迎える。吉武の母・たみは吉武の制服姿を一目見てただただ泣き、幼馴染・みどり（芦川いづみ）は挺身隊の訓練で面会に来れず、たみに自分の写真を預ける。その後、歴戦の勇者である足立上曹（三國連太郎）が赴任し、鬼訓練が始まる。

昭和16年、黒竜江をはさんでソ連領のセミドムカ地域と対峠している北満の監視哨に、士官学校出たての香川大尉（辰巳柳太郎）が隊長として赴任する。軍務をゆるやかにして部下達や集落民の信頼をえていた温厚な前任の岸中尉(河村憲一郎)とは対象に、新任コチコチの香川大尉は、兵隊達の根性を叩き直すとばかりに猛烈な訓練を始める。

浪人生活のうっ憤を晴らすためか、趣味と実益を兼ねてスリルを楽しむためか、お茶の水予備校女子寮生たちは徒党を組んで万引きを始める。ある時、仲間が店員に捕まり、まみとちあきだけが命からがら逃げのびるが、寮には警察の手が伸びているに違いない。行くあてもなく新宿界隈をうろついていた二人に中年男の平田が声を掛ける。

刑期を終えた荻原良助は、妻の房と警視庁の剣持刑事から廻されたという車に乗り込むが、数分後に本物の剣持刑事が来る。その後、赤坂附近の濠に房の死体が上り、剣持刑事はガソリン・スタンドの主人で碁敵の栗橋を訪ねる。同じ夜、不良仲間の立話を盗み聴いて彼らの親分・太田という人物に眼をつけた剣持は、キャバレー「黄金馬車」に忍び入るが、その地下室に銅版職人の荻原が監禁され、贋造ドル紙幣を作っているとは夢にも思わなかった。

現代の女子高生が夏休みの課題で、家族の空襲体験を聞くことで戦争の悲惨さ、生命の尊さを学ぶ。東京下町で細々ながらも平和に暮らす「花房モータース」の主人・花房勇太は、娘ゆかりの質問に口を開こうとしない。そんなある日、ゆかりの伯母にあたる勇太の姉、清原咲子が、町の焼け焦げの電柱横の道路に飛び出した子供を救おうとして、交通事故にあう。

横浜でクラブを経営しつつも、海外逃亡に手を貸すという裏の仕事にも手を染めている男（石原裕次郎）の前に、かつて自分の前から突然消えた恋人（浅丘ルリ子）が現れる。

銀座で不気味な店として知られるキャバレー・モンテクリストで大暴れしたチンピラ三郎は、支配人の庄司と、妖艶な梨花にその度胸を見込まれ、そこでボーイとして働き始める。三郎は庄司から麻薬中毒者のうごめく人工沙漠を見せられてから兄貴株になり、その後、喫茶店オアシスで働く礼子と知り合う。ある日、礼子と三郎は遊園地で同じキャバレーで働く無口な山内が、妻の由美や子供と陽気にはしゃいでいるのをみかける。そんな頃、庄司は配下を集めて何か命令を下す。

抱き続けた愛と過去を断ち切って、愛する人の幸せを守るために命を賭けて対決する男の激情を描く。

日本と東南アジアを結ぶ貨物船月光丸が横浜に寄航すると、船員たちと家族は定宿の“カモメホテル”に集まる。上陸すれば互いに恋仇の五郎と実の恋人はフロントのとも子だ。そんな五郎の所に母親推薦の娘・光子が出て来て、好意をもっていたとも子はおかんむり。離婚した一等航海士の谷村が預けていた1歳の子供・弘が連れてこられ、皆から引っ張りだこになり、ついには行方不明となって大騒ぎになる。

朝の海辺でオートバイをとばす清は、暴行を受け車から投げ出される少女・早苗を目撃し、海に飛び込んで身体を洗う彼女を助けるが、その後訪ねてきた早苗の姉・真紀は、妹を暴行したのが清だと決めつけ、警察へ突き出そうとする。

週刊毎朝の記者を恋人にもつ小日山ひろ子（吉永小百合）は、ある情熱にもえて僻地姫虎村に保健婦として赴任するが、その村はひろ子の想像をこえる貧困と、住民の無知が蔓延していた。

アンドロイドの女性・鈴木洋子“マシンナンバー722”は、昭和風のレトロな内装の宇宙船レンタルナンバーZに乗りこみ、静寂に包まれた宇宙を何年も旅している。いくつもの寂しい星に降り立っては、すでに滅びゆく絶滅種と認定されている人間たちに日用品などの荷物を届けるために……。

銀座旋風児シリーズ第2弾。神出鬼没、正義の鉄槌を下す白皙の美青年に扮する"銀座旋風児゛マイト・ガイ・アキラの痛快無比のアクション巨篇。

ある高校に英語教師として赴任した恵子（吉永小百合）は、国語教師・菅原（渡哲也）の型破りな授業参観を見て彼の純朴な人柄に惹かれる。ところが、恵子は校長の宮川女史から甥の次郎を紹介され、後に彼からプロポーズを受ける。

市会議員を殴った正義漢“清水の暴れん坊”ことラジオ・プロデューサー石松俊雄が本局に転任する。汚れた靴にシワだらけの登山服を着た石松を出迎えた児島美紀はその姿に衝撃を受ける。その足で美紀は途中で抜けたファッション・ショー会場へ石松を連れて戻るが、絢爛さにドギモを抜かれた石松は慌てて会場を抜け出し、たまたま立ち寄ったソバ屋で気づかないうちに麻薬入りのビニール袋をリュックに入れられてしまう。

スチュワーデスの滝村ゆり子（吉永小百合）は厳しい二カ月の訓練を経て処女飛行に飛び立つ。園芸大学の学生、北倉誠（浜田光夫）に見守られ、同僚たちや教官に助けられながら無事にフライトを終えるゆり子は、やがて自分の夢を生き生きと語る誠に心惹かれていく。

銀座に7つのバーやキャバレーを持ち、ホステスたちを悪の手から守る“女の警察”と頼りにされる暁興業の人事兼保安部長・篝正秋は、結婚を機にホステス稼業から引退した千代子からの連絡により、彼女の夫の玖島が不可解な急死を遂げたことを知らされ、事件の調査に乗り出す。

女の警察と呼ばれる引き抜き屋の手でホステスになった女が、外国に売られる危機を脱し、初恋の人と結ばれる銀座の夜の物語。

世話したホステスを引き抜かれ、外人接待のパーティに使われようとした女たちのため、活躍する女の警察・篝正秋の奮闘を描く。

夜の海をゆっくりと進む英国の豪華旅客船デッキで無表情に海をみつめる男に、雑誌記者の川瀬は「どこかでお会いしたことが･･･」と声をかけるが、男は「人違いだ。自分はフィリッピン人のフェリーノ・ヴァルガだ」と名乗る。だが、その横顔に見覚えのある川瀬は、男が去るのを見送りながら記憶をたどる。

江戸を出て東海道を旅する遠山金四郎は、箱根の関所あたりまでくると町人姿も板についてくる。同じころ、江戸中を驚倒させた鼡小僧・治郎吉は、追手・傳七の十手から逃れるため旅に出る。一方のんきな旅をしていた弥次さん、喜多さんは、峠の茶屋で食物の賭事でインチキに遭い、目を白黒させる。

1943年、太平洋ソロモン諸島にあるバルテ島の航空基地に、谷村飛行中尉が颯爽と赴任する。札付きのワルばかりの航空基地で、生と死が隣り合わせの極限状態の中、当初は谷村に反発していた隊員たちは、いつしか一丸になってゆく。